はままつジェンダーラボ③『メディアとジェンダー』~身の回りにある情報からジェンダーを考える~

開催日・開催時間

日時:令和3年11月27日(土)午前10時00分~12時00分
会場:あいホール 301~303

対象

どなたでも

事業報告

私たちが日常よく目にするメディア(テレビ、雑誌、インターネットなど)。あらゆるところにメディアはあふれ、私たちはその影響を受けています。しかし、メディアが発信する情報は、ジェンダーバイアスがかかっており、私たちのジェンダー観に大きな影響を与えています。そこで、この講座では、メディアが発信する情報はどれくらいジェンダーバイアスがかかっていることを知り、改めてジェンダー視点で捉えなおすことを目的としています。

講師は道喜 道恵さん(NPO法人 浜松男女共同参画推進協会理事長)です。

 

 

 

 

 

講義は、まず、スマホ等の音声アシスタント(Siri等)を取り上げ、初期設定では全て女性の声であることは、私たちの中に自然と「アシスタント=女性」というバイアス(偏見)があるのではないかという問題提起から始まりました。

ジェンダーバイアスとは、「男らしさ」「女らしさ」などの男女の役割に関する固定的な観念や、それに基づく差別・偏見・行動などのことをいいます。

メディアが、私たちのジェンダー観の形成に大きな影響を与えていることを、各種データや実際にジェンダー炎上となった広告やCMなどを見ながら、どんな点が問題なのか参加者同士でディスカッションを行いました。

その後、浜松市の「メディアユニバーサルデザインガイドブック」や他都市の表現ガイドブックを紹介、最近のジェンダーポジティブな広告やイギリスでのメディア規制の例を紹介していただきました。

 

 

 

 

 

 

次のグループワークでは、各グループに様々なチラシが配布され、その中にあるジェンダーバイアス的なものを発見するワークを行いました。「ママの〇〇」といった商品名に反応される方、おもちゃの広告で女の子がミニカー遊びをしているジェンダーバイアスのない良い広告など、様々な視点でチラシをチェックしていきました。

 

 

 

 

 

 

最後に各グループで気づいた点を発表してもらいました。

 

 

 

 

 

 

最後に講師からは「ジェンダーのアンテナを立て、日ごろの違和感を大切にし、自分自身の価値観をしっかり持とう」というメッセージが伝えられました。

参加者の方々も「自分がアンテナを張ってメディアを見ないと男女差別などに気づかない位、ジェンダーの不平等は世の中に紛れていることだと思った。今回は広告やCMから見たがバラエティやドラマから見てみたい。」「何となく感じていた違和感の正体に気づきました。視点を変えること、従来の発想以外の表現の大切さを感じます。」といった声が寄せられました。

なお、講師の道喜さんは、昨年度、浜松市UD・男女課が発行したハーモニーNo27の特集「メディアとジェンダー」の記事を書いています。ぜにこちらも参考にしてください。

↓記事はこちらから

https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/jose/together/harmony/harmony27.html

今年のはままつジェンダーラボは今回で終了です。

来年度以降も「ジェンダー」に関わるいろいろな疑問や違和感を一緒に考えていけたらと思います。