令和4年度「はままつ女性カレッジ」~私のコトはみんなのコト もっと広がれ!私の世界~成果発表会

開催日・開催時間

第1回9/2 第2回9/9 第3回10/7 第4回10/21 第5回11/4 第6回11/18 第7回12/9 第8回12/16 第9回12/23 第10回R5 1/20 第11回2/3

対象

20~40代

事業報告

第9期はままつ女性カレッジの学びの集大成『成果発表会』が、2月3日(金)にあいホールで開催されました。
堂々とした姿で発表する受講生たちから、この半年間の学びの成果を感じました。

 

1グループは「防災と女性~長期間避難生活を有した未就学児を持つ女性特有の問題とその解決方法」をテーマに発表しました。

熊本市男女共同参画センターはあもにいが作成した“熊本地震を経験した『育児中の女性』へのアンケート”報告書を読み解き、実態を探りました。また、実際に支援に携わった関係者へのインタビューを行い、

①実際の支援活動
②女性や未就学児を持つ家庭が望む援助と必要な援助
③浜松市での大規模災害時の対処などについて調査を行いました。

避難所と未就学児を持つ女性というキーワードをもとに、これからの防災には男女共同参画の視点が必要であることを提示しました。例えば、要配慮者という記載より、女性・子どもといった具体的な記載が必要ではとの問いに対しては、参加者からも今後の避難所のあり方について参考にしていきたいとの声が聞かれました。

 

 

2グループは「ワークライフバランス~育児休業取得前後の夫婦の育児分担の変化~」をテーマに、発表しました。

夫婦とも1か月以上の育休取得者と正社員の妻という条件で2組の夫妻(4名)にインタビューを依頼し調査しました。

①育児休業取得の経緯
②休業中と休業後の育児分担の変化
③就業状況の変化
④満足感や取得後の感想などを調査しました。

女性のキャリア継続という視点も含めての調査となり、当事者の方の声を丁寧に拾い、数日間の男性育休取得にとどまらない、ワークライフバランスを考えた新たな局面に踏み込んだ内容した。

参加者からは、「男性の育児休暇も数年前に比べ変化が見られ、少しずつではあるが社会が変化してきていることを感じた。」と率直な感想が聞かれました。
どちらのグループも、自分たちの疑問や悩みから出発し、取材と関連データ等の社会的調査を行い、発表の形にまとめあげました。

その後は浜松市市民部 UD・男女共同参画課河合課長より修了証書が授与されました。

修了後の感想より、
「さまざまな背景の方々と出会いお話ができて、貴重な経験となりました。」
「グループワークであったため、複数人で今後何か取り組む時、仕事やPTAなどで今回の講座での経験を活かせると思う。」

「正社員として10年以上働いていない身としてはカレッジでの取り組みは職業訓練のような社会に出る前のリハビリのようなものでした。このような機会をいただいたのはとても感謝しています。」など、カレッジでの学びがこれからどのように生活に活きていくのか想像できる嬉しい感想も寄せられました。

また今年は3年ぶりに終了後に交流会も開催され、女性カレッジ修了生の方も参加されました。

久しぶりの再会や近況報告に、会話が弾んだ1時間。9期修了生もこれからの活躍に期待いたします。今後は地域や自分の生活の中で、男女共同参画の視点を是非深めていって欲しいと思います。