令和3年度『両立パパの基本の「キ」~家族のためにパパが今からできること~』

開催日・開催時間

第1回:令和4年1月29日(土)第2回:令和4年2月26日(土) 第3回:令和4年3月12日(土) 全て10時~12時 すべてオンライン開催(Zoom)

対象

これからパパやママになるご夫婦(第1子、第2子以降は問わない)
※妊娠していなくてもパパやママになりたいと考えているご夫婦も対象

事業報告

・働きながら家事・育児をすることはまだまだ男性には難しい。
・子どもが産まれたら家族も大切にしたい、育児もしてみたい。
・男性の育休取得って結局どんなふうに変わったの?

家族の未来を考えてみんなでニコニコしたい。
両立パパの基本の「キ」は、改正された男性育休を紹介し、取得を促すとともに、それぞれの家庭によって異なる家事育児の課題解決に向けて考えていく講座です。

第1回は、「男性も家事・育児しやすい社会ってどんなかな?&先輩パパのお話と交流会」です。犬塚協太さん(静岡県立大学国際関係学部 教授)の講義の後、夏目恵介さん(NPO法人浜松男女共同参画推進協会 副理事)に先輩パパとしての経験を話していただきました。

犬塚先生の講義では、最初に子育て世代男性の近年の意識変化についてお話していただきました。
調査によると、静岡県の20代以下と30代の男性は、家庭優先にしたいと考えている方が多いが、実態は仕事偏重になっており、理想と現実にギャップがあるそうです。なぜそうなっているのかについても、長時間労働になっている現状や男は仕事、女は家庭というジェンダーの思い込みがあるとお話されました。
犬塚先生は、今は古い価値観が変わる過渡期であり、自分たちの世代で変えていくという自覚と行動が必要だとお話されました。

次に先輩パパのお話&交流会です。夏目先輩パパより、家事を無理せず続けるコツとしてトイレ掃除の方法についてお話していただきました。その後、交流会としてそれぞれの家事育児の状況についてききました。

「普段は、ほかの人になかなか聞くことができない家事や育児のことを聞ける機会となり、大変良かったです。また、夏目さんから具体的な実践事例を伺い、新たな気づきもありました。」という夫側の感想がありました。

 

第2回は、「育休でのお金の不安・仕事の不安を解消しよう&交流会」です。

はじめに「第7期はままつ女性カレッジ」で調査した「男性育休を取得した4家族へのインタビュー調査のケーススタディ」についてカレッジ修了生から発表がありました。

「他の方の育休についての話を聞くことができてよかったです(夫)。」という感想がありました。

次に小田切克子さん (特定社会保険労務士 CFP® 国家資格キャリアコンサルタント)に令和4年4月から順次改正される育休制度について現行の制度との違いに触れながら、男性の育休取得がなぜ大切なのか、また一番心配な育休中のお金についても詳しく解説していただきました。

受講生からは、「金銭面、会社での周囲の反応など様々なお話が挙がりましたが1番印象的なのは”産婦の死因の1位が自殺”ということでした。このことが育児の大変さを物語っていると思いました(夫)。」「今回の講座で金銭面、法律、規則等も学ばせていただきましたがなによりも家族を守るため、絆を深めるためなによりも自分のためにもパパも育休を取った方が良いのだなと知ることができ、有意義な時間でした。ありがとうございました(夫)。」といった感想が聞かれました。

 

第3回は「家事・育児の不安を解消しよう&交流会」です。

道喜道恵さん(NPO法人浜松男女共同参画推進協会 理事長)と再び先輩パパとして夏目恵介さん(NPO法人浜松男女共同参画推進協会 副理事)にご講義して頂きました。

はじめに、道喜さんから「10年先の家族の姿を考えよう」というテーマで講義をしていただき、その後、ワークとして夫、妻と個別に自分の未来を考える「家族年表」を記入してもらいました。

次は、先輩パパの夏目さんが「オーダーメイドの家事・育児分担表を作ってみよう!」として、夫婦で家事・育児分担を見えるかする表を作り、各自発表してもらいました。

「家族年表や分担シートから、まずは「知る」ことが大切だと感じました(夫)。」

「家事、育児分担では、細かく書き出すことでどんな家事をお互い担っているか改めて振り返ることが出来た。今まで、自分でやった方が早いと思って自分で家事をやってしまうことが多かったが、これからは夫にもやってもらいながら講師の先生がおっしゃっていたように褒めたり感謝の気持ちを伝えて協力していければと思う(妻)。」との感想が聞かれました。

残念ながら全3回とも、新型コロナウィルス感染症拡大防止のためオンライン開催となりましたが、3回目には慣れてきて交流会も和やかな雰囲気の中で行えました。受講生の皆さん、ご夫婦での参加ありがとうございました。これからの家事・育児の手助けになれればと思います。