「I LADY.に生きること」報告

開催日・開催時間

10月7日(日)16:00~17:30

対象

10代~20代の男女

事業報告

タブー視されがちな恋愛や性について、オープンに語ることを通じ、
自分を愛し、自分で行動し、自分で決めることの大切さを伝える
I LADY.に生きること市民協働センターFRESHひろばで開催されました。

(I LADY.の旗を立てたマフィンを用意。グループで食べながら歓談しました)

10代~20代の男女19人と、テーマに関心のある大人12人の合計31人が参加。
SRHR(セクシャルリプロダクティブヘルス/ライツ 性と生殖に関する健康と権利)について
学びました。

講師は国際協力NGOジョイセフ柴千里さん。
ジョイセフは2016年からI LADY.のキャンペーンを全国で展開しています。

はじめにI LADY.の意味について話してくださいました。

(I LADYのTシャツを着ているのが柴さん)

Love  自分を大切にする
Act  自分から行動する
Decide  自分で決める
Yourself 自分らしい人生を

そして「I」は私。
「私」が自分自身を大切にし、自分で行動し、自分で決める人生を選んでほしい、
そういった思いがI LADY.には込められているそうです。

続いて、「i SELECT SHOP」という体感型ワークショップを実施。
会場内のショップ型ブースで、買い物を楽しむような感覚で性や恋愛に関する質問について考え、
答えのカードを選び、かごに入れる。自分で「選択」することを体感してもらいました。

質問カードの一例)
・恋人といい関係でいるためには?
・望まない妊娠を防ぐために、あなたの対処法は?
・デリケートゾーンを清潔に保つには?
・生理アイテム 何を使う?

普段はあまり考えない質問に少しとまどいながらも、答えのカードを選んでいました。
そして、グループに戻ってからは、カフェ&トークの時間。
自分が選んだカードについて、それぞれのグループで自由に話し合いました。

その後は、I LADY,ノートを使い、これまでの自分を振り返った後、
SRHRの世界や日本の現状について、データを用いて説明していただきました。

I LADY.ノートより

柴さんは、タンザニアやネパールで若者支援(性教育)プロジェクトを担当。
現地で直面したエピソードを交えながら、途上国では結婚や出産を自分で選べない女性も多く、
また、出産や中絶、性感染症で命を落とすケースも少なくないと教えてくださいました。

一方、日本では医療も発達し、自分で選択できる状況にありながら、
10代の望まない妊娠や性感染症の増加、婦人科検診の受診率の低さなどが見られます。
保健医療が充実し、世界トップクラスの長寿国であるにも関わらず、
SRHRに関する知識やリテラシーが低いことが課題であるとのこと。

柴さんは、ネット上の性情報に惑わされず、正しい情報源から知識を得ることの大切さ、
そして、性感染症の危険性や性の多様性なども伝えてくださいました。

参加者からは、
・授業や友人とは話さないことを聞けてよかったです。
・難しかったけれど、興味深かったです。現状の数値に衝撃を受けました。
・世界中の人も大変だけれど、日本は知られていないことが多く、遅れていると改めて感じました。
・自分で考えてこなかった質問(Q感染症のこと)など選択する良い機会になった。海外の現状も知って参考になった。パートナーにも少し聞いてみようと思えた
・このような話題については、飲みの場等で話すことはあったが、そうではなく、真剣に考えるこのような場は非常に貴重であると感じた。

などの感想が寄せられました。

ジョイセフでは、今後、若者を対象に『I LADY.』キャンペーンのピアアクティビストを育成し、
若者から若者へ、I LADY.のメッセージを伝えていく活動をすすめていくそうです。

浜松市では来年1月、市民協働センターで恋愛や性に関するしゃべり場を開催する予定です。
今回参加した方も参加できなかった方も、ぜひ足を運んでくださいね!