令和7年度 ジェンダーめがねで見てみようPart2「はて?日本の性教育どうなってる?~知って語ろう~」
開催日・開催時間
令和7年10月4日(土)10時~12時対象
テーマに関心のある方事業報告
「今の日本の性教育はどうなっているの?」
「子どもたちが性に関する正しい知識を学ぶにはどうしたらいいの?」
日本の性教育に関する「はて?」を参加者同士で話し合い、私たちにできることを考える講座を開催しました。
当日は、10代から70代と幅広い年代の方にご参加していただきました。
講師は公益財団法人ジョイセフの橋本望さんです。
まず、日本の性教育の現状をお話していただきました。
世界的な性教育の指針となっているユネスコの「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」と日本の学習指導要領の内容を比較をすることで、日本の学校において性教育が進んでいない現状(性教育開始の年齢の遅さ、限定的な内容と時間の少なさ、教員による指導内容の偏りなど)が語られました。
また、ジョイセフが行った「性と恋愛」意識調査2025の結果を示しながら、世代を問わず性に関する正しい情報を得られていないことや、性的同意に対する理解不足、緊急避妊薬使用へのハードルの高さなどの社会問題が語られました。性教育の遅れが社会にも個人にも様々な影響をもたらしていることを知ることができました。
その後、グループに分かれてワークショップを行いました。
まず、自分たちがどんな性教育を受けてきたかをグループ内で共有し、そこからいいなと思うことや「はて?」と思うことをグループ分けし、どんな性教育を受けたかったか、受けたいかを話し合いました。
参加者からは「生理がはじまるくらいに女子だけ集められて生理のことを教わったと思うが、あまり記憶にない」「学校の性教育は抽象的で分からなかった。もっと具体的な方が良いと思う」「将来のパートナーが出来たときに本当に役立つことを教えてほしかった」
などと様々な意見が出ました。
参加者の声からも日本の性教育における課題の大きさを感じました。
講座後のアンケートでは
「学校現場でできることが多くあると感じた。発達段階に応じた性教育をしていきたい。」
「教育だけでなく家庭教育内でも学ぶことが重要だと知りました。」
などといった意見もあり、自分たちの立場でどんなことができるのか、考えるきっかけとなったのではないでしょうか。
あいホールでは、今後も性教育のあり方について考え、課題解決につながる講座や情報発信を行っていきます。





