令和6年度 シリーズ ジェンダーめがね® 絵本×ジェンダーめがね®~ジェンダー視点で絵本を深読み~

開催日・開催時間

令和6年9月28日(土)10:00~12:00

対象

一般市民、テーマに関心のある方(中学生以上)

事業報告

「絵本×ジェンダーめがね®」は、参加者が「ジェンダーめがね®」言い換えると「ジェンダー視点」で絵本を読み解くことにより、身近な「ジェンダー」を知るきっかけとなる講座です。

 

 

 

 

 

講師は、あいホール図書コンシェルジュの池谷由美子さんです。池谷さんは、絵本の主人公に男の子や男性が多いことや、「冒険するのは男の子」「子どもの世話をするのはお母さん」など絵本の中にも性別による思い込みや性別役割分業が描かれていることを話されました。

また、作者だけではなく、「乗り物の絵本は男の子向き」など、読み手のジェンダーバイアスが、聞き手である子どもたちの行動の選択の間口を狭めてしまう可能性もあるのではないかと述べられました。

講座では、「運転士のお母さん」「子育て・家事をするお父さん」「冒険をするお姫様」など18冊のジェンダー視点がある絵本の紹介もされ、終了後に参加者への貸し出しも行われました。

 

 

 

 

 

ワークショップでは、2冊の絵本の読み聞かせを行いました。1冊目は、ママに家事のすべてを押し付けている家族が、ママの家出をきっかけに変わっていく物語「おんぶは こりごり」。2冊目は横暴にふるまうおんどりに、言いたいことを言えないめんどりが、必要なスキルを学び立ち向かう物語「4羽のめんどりと1羽のおんどり」です。参加者がジェンダー視点でこの2冊の絵本を読み解き様々な意見を出し合い、全体で共有しました。(この2冊の絵本は、あいホール図書コーナーで所蔵しています。貸出もしています。)

 

 

 

 

 

参加者からは「知らない絵本や読み方を知ることが出来て嬉しかったです。」「ジェンダーについて、正しく理解するきっかけになったと思います。学ぶ事の大切さを改めて感じました。」「もっと少人数で本について語る場はあったが、一冊の本にたくさんの意見を聞くことができ、とても興味深い機会でした。」などの感想が寄せられました。

あいホールでは、これからも身近なメディアでもある絵本などを通して、参加者がジェンダー問題に関わる社会的課題を考え、意見を共有する場を提供していきたいと思います。