読後感想 2012 後編



センターの書籍を借りて読まれた方に、本の紹介や感じたことを自由に書いていただきました。
センターでは本・雑誌3冊まで、DVD1本まで無料で貸出ししています。(2週間)


『紙の月』
角田光代 角川春樹事務所
 銀行から一億円を横領する41歳のパートの話を中心に、その同級生…昔を知る人の話をまじえての小説。お金に振り回され転落していく女性の気持ちはわからないが…(全くわからない)犯人の女が自分の夫から受ける仕事に対する見下される態度は正社員で給料も多い夫がパートの低賃金の妻に対する「その程度の仕事…別にたいした事ない」というやりとりはどんな仕事も上下はないのに…と思った。  (さなな・40代女性)
 自分の中にある孤独とのつきあい方を、できるだけ誰かの役に立つような方向でありたいと思います。心模様がよく描かれていてとても面白かったです。 (根木・20代女性)
働く女の胸のウチ       
香山リカ 大和書房
 この本は元々新聞のコラムをまとめたものとあるように、いくつかのテーマ別に短い文章をまとめたもので、どこから読んでもよくまとまった読みやすい本であった。「働く女の胸のウチ」とあって悩みや不安、葛藤、本音などの心情をありのままに書かれたという印象を受け、男性とは違った女性の感覚や感じ方を知ることができ、新しい気づきがあった。
 この本を読んで、自分(男性)が思っている以上に女性は社会に出ると常に世間の目や異性の目に「女性らしさ」という基準をもとにさらされており、意識させられているのだと考えさせられた。
 大学生である自分にとって身近な例としてあったのが、「いまどき女子大生の就職活動(P.36)である。著者の受け持つゼミの就職活動中の女子大生に、しっかり者でかつ個性的であり筆記試験より面接で評価されるタイプの子がいた。しかしこの子はどうしても面接で落ちてしまうらしい・・・。先に内定を決めた別の女子大生からの話では企業が女性に求めているのはあくまで「ふつうさ」であり、面接で目立つ個性まで求めていなかったという話である。こういう事例を聞くとなんともいえない気持ちになってしまった。 (静大のA.I)
フランス父親事情
浅野素女 築地書館
 フランス在住の娘から聞いたら、この本の内容は今のフランス事情そのものと分かった。
 日本とフランスの子育て事情の違いを知ってほしい。 (Y 女性)
『どうしても嫌いな人』 すーちゃんの決心    
益田ミリ 幻冬舎
 マンガで読みやすいですが、内容は… 女性が悩む職場や家庭でのちょっとした問題… でも本人にとっては心に重くのしかかってくるかもしれない問題。働く女性の心理がよくわかる内容です。
 ちょっと前を見て進む事ができると案外気持ちが楽になります。まわりの男性や家族も読んでみると目からウロコ! (さなな・40代女性)
パワーハラスメント  
岡田康子・稲尾和泉 日本経済新聞社
 企業や家庭のコンプライアンス。複雑になってきている。セクハラ、パワハラ、DVや、社会でのいじめ嫌がらせ、加害者、被害者の双方の言い分はあるだろうが、やっかい事である。職場ではジェンダー・ハラスメントやアルコール・ハラスメントもあるのも現実である。
 日本では、ヨーロッパに比べてパワハラが立法化されてなく、被害者が弱い立場でストレスを受けていると感じる。しかしそのパワハラをボイスレコーダーで録音し、裁判に持ち込んで勝ったとしたら、部下を教育しているつもりが、加害者になり、やがて被害届に変化することも考えられる。ではどうしたらよいか…? この本ではパワハラ、セクハラにならないコミュニケーション能力を、上司、リーダーは身につけることが必要だと述べている。今の世の中はメールで情報を伝えたり、指示することが多いが、+α(プラスアルファー)の指示をすることが必要と思う。コミュニケーション能力の無い人たちは組織の中で苦労する時代が来ると思う。 (IA・60代男性)
女とオトコの経済学       
加藤敏明 寿郎社
 『お金=幸せ』ではないのですが、気づかない内に本来稼げるはずだった1億8500万円を失ってしまう決断を多くの人がしてしまいがちだと衝撃を受けた。バブル崩壊と高度経済社会の終焉、その後の長く続く不景気が生んだ社会不安、そんな時代だからこそ「女性の社会進出」が大きな影響を与えていくのだと考えさせられた。   
 この本では女性が働くことや女性のキャリア形成における利点を多く紹介しており、『女性の経済的自立』を後押ししてくれる本であり、また男性視点からも多くのことを気づかせてくれる本であった。
 この本の特徴としては、題名に経済学とついているが学問的なことはあまり書いてなく、身近な話を例に独特な口調で分かりやすく親しみやすく読みやすく書かれていてすんなり読める本であった。  (静大のA.I)
働くママは天から花束をもらう
沖藤典子 徳間書店
 中日新聞のコラムに載っていたので知っていました。3時間ぐらいで一気に読んでしまいました。私と同じような年代の著者が、アメリカやドイツに住んでいる娘たちに、自分がどんなふうに子育てをしていったかの様子が書かれています。著者は学生結婚をしたため親に子どもを見てもらいながら働いてきました。その苦労話が赤裸々に書かれていて、大変分かりやすく読めました。 
(70代女性 ベル)